ハリネズミとヤマアラシの違い
背中に針を持っている「ハリネズミ」と「ヤマアラシ」は、一見すると似ているように見えますが、全く異なります。
両者は、生物学上でも異なり「ハリネズミ」はハリネズミ目ハリネズミ科に属する哺乳類ですが、「ヤマアラシ」はネズミ目ヤマアラシ科の齧歯(げっし)類になります。
「ハリネズミ」と「ヤマアラシ」の外見上の違い
一見似ていると思われる両者、実は大きさが全く異なります。
「ハリネズミ」は、体長14〜21cm、体重500〜700gでペットと飼うことが出来ますが、「ヤマアラシ」は、体調60〜90cm、体重5〜16kg、個体によっては20kgを超えることもあり、ペットとして家庭で飼うことは出来ません。
手の平に丸まって愛らしい姿を見せる「ハリネズミ」と、中型犬よりも体重は重たくなって1m近くにもなる「ヤマアラシ」では、外見上全く異なります。
そして、かわいらしい「ハリネズミ」は肉食性で、ペットとして飼われているハリネズミは、特定外来生物に指定されていない“ヨツユビハリネズミ”です。
鋭く長い針を持つ大きな「ヤマアラシ」は、ユーラシア、アフリカに生息する地上生と、南北アメリカに生息する樹上生がいて、両方ともに夜行性の草食性生物なのです。
「ハリネズミ」と「ヤマアラシ」の針の相違点
背中に針を持っている点は同じようですが、この針にも違いがあります。
「ハリネズミ」の針は、体毛が集まって硬化したもので、自分の身を守る防御する時に針を立てます。
「ハリネズミ」の針は刺さって、手指を傷つけることはあっても、針が抜け落ちることはありません。
「ヤマアラシ」の針は、肉食獣など外敵に対して長い針を逆立てて、後ろ向きに突き刺して攻撃するためのトゲになっていて、刺さった針は「ヤマアラシ」の身体から抜けてしまいそのままに相手に残します。
「ハリネズミ」の針は、身を守る防御の為にあって、「ヤマアラシ」の針は、相手を攻撃する為に有るんです。
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