ハリネズミの針について
独特の方法で身を守る
動物が敵から身を守る場合、様々な方法がありますが、ハリネズミはまた独特で体中にある針を立てながら体を完全に丸めてしまい、針に覆われたボールのようになり防御態勢をとります。このように本来ハリネズミの針は、天敵などから身を守るためのものですから針自体に毒こそないものの刺さると当然痛いものです。
ハリネズミが体を丸めるしくみ
針が生えている部分の縁、被毛との境目には、体をちょうど1周するように輪筋という筋肉があります。この筋肉を縮め(巾着袋の口を締めるように)ながら、それと同時に頭とお尻を内側へと引き込むようにできているので、体がすっぽり収まり丸くなれるわけです。
ハリネズミが針を立てたら
まだハリネズミが慣れていない所を抱き上げていて、ハリネズミが針を立てることがあります。その時に針が刺さった痛さなので慌ててしまい、ハリネズミを落としてしまったり急に手を引っ込めてしまったりしてしまうことがよくあります。こういった飼い主さんの動作が余計にハリネズミに警戒をさせてしまう悪循環になることがあるので、手に持っている時に針を立てても決して慌てず、落ち着くまでそっと置いてあげるなどしてあげましょう。
また手袋を使うと針に刺される痛さを防ぐことはできますが、飼い主さんの手の匂いを覚えてもらえないですし、手袋でさわられることがストレスになるハリネズミもいます。できるだけ素手でさわってあげられるよう、飼い主さんも慣れていきましょう。
落ち着いている時になでてあげる
針を寝かせている時は背中をなでてあげることもできます。いきなり頭にさわらず手のにおいをかがせながら、頭の方からおしりに向けて軽くなでてあげてください。
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